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宅配便で発生するCO2を抑える方法

7月3日に国土交通省が発表した「08年度宅配便等取扱実績(※参照)」によると、宅配便取扱個数は32億1,166万個となりました。これは、前年度と比べると2,080万個(0.6%)の減少となっています。 減少したとは言え、現在も国内では1秒当たり6,000個以上の荷物が配達されている計算です。

ネットオークションや通信販売などで大きな恩恵をうけている宅配便ですが、一つの宅配便を届けるには平均346gの二酸化炭素(CO2)が排出されているとの調査結果も出ています。今日は、地球に優しい宅配便利用を考えてみましょう。

受け手としてできること

まず、宅配便の受け手となった場合です。
オークションや通信販売で荷物の受け手となった場合は、

1.一回で受け取れるように「受け取り日時」を指定する
2.宅配便会社の「営業所留め」で送ってもらう
の2点に気をつけてみてください。

一般的に宅配便では荷物の約6割が再配達(※参照)となっており、その都度トラックから排出されるCO2が環境負荷を高めてきました。一回で受け取ることが一番のエコと考えてよいでしょう。また、近くに営業所がある場合などは、営業所留めで荷物を送り、届いたのを確認してから取りに行くとよいでしょう(歩きや自転車で行くことがポイントです)。

送り手としてできること

次に、宅配便の送り手となった場合は、

1.小さく軽く梱包する
2.近くの取次店に持ち込む
の2点に気をつけてみてください。

一般的にトラックや鉄道から出る二酸化炭素は、トンキロ(重さと距離)で計算されます。なるべく小さく軽く梱包することで、空いたスペースにもう一つの宅配便を入れられればその分CO2の削減が可能です。加えて、近くの取次店(コンビニや営業所など)に持ち込むと集荷トラックから排出されるCO2もでないうえ、100円の持ち込み割引も受けられます。

宅配便会社の取り組み

それでは、宅配便会社各社の取り組みはどうでしょう。
今まではトラック中心で幹線輸送が行われていましが、環境負荷の小さい鉄道や海運への移行を行うなど、モーダルシフトの取り組みがなされています。加えて、

・エコドライブの推進
・天然ガス自動車の導入
・リヤカーによる配達
・電気自動車の導入
・ハイブリッド車の導入
・二酸化炭素排出権付きの宅配便
・お届け予定eメール
などの環境負荷を抑える取り組みがなされています。

まとめ

便利な宅配便。せっかくだからエコに使いたいですね。送る時も受ける時も少しの心がけでCO2は減らせますので、今日から始めませんか?

参照:
宅配便の持ち込みマップ(送料の虎)

2009.7.13