皆さんが何気なく使っている郵便番号ですが、7桁の数字にどのような意味が隠されているか知っていますか?また、専用の郵便番号を取得できることを知っているでしょうか?
宅配便だけでなく手紙や年賀状を送る際にも便利な仕組み「郵便番号」について調べてみましょう。
今から約10年前の1998年に、それまで3桁(又は5桁)だった郵便番号が7桁に変わったのを覚えている人は多いのではないでしょうか。郵便物処理の機械化の一層の拡大することで、将来にわたってなるべく安い料金で良質な郵便サービスを安定的に提供することを目的に変更されました。
そもそも、郵便番号は住所を番号に変換したものですのですので、桁数が増えると番号が持つ情報量も増えます。7桁になり町域や大型ビルの階層まで郵便番号で指定できるようになりました。
これにより日本郵便の仕分けの手間が減るだけでなく、私たち個人が手紙を書く際にあて先の市区町村名を省略できるようになるなど便利になりました(町域の記入は省略できません)。
ビルの階数まで指定されていることもあります。
・霞が関霞が関ビル(1階)→〒100-6001
・霞が関霞が関ビル(9階)→〒100-6009
「送る」を強力にサポートする郵便番号ですが、1990年頃から大企業など郵便配達物数の多い大口事業所は「大口事業所個別番号」をいう名前の郵便番号が割り当てられるようになりました。例えば、テレビ局やクイズ応募用の住所に多く割り当てられています。それでは、自社専用の郵便番号を割り当ててもらうにはどうすればよいのでしょうか。
日本郵便のウェブサイトには、
「個別番号は第一種定形郵便物および第二種郵便物の1日あたりの平均配達物数が原則として50通以上の事業所に設定しています。ただし、大口事業所の数が多い地域または、個別番号の余裕のない地域においては、50通を越える基準を定めることがあります。」
とありますので、1日あたりの平均配達物数が原則として50通以上ある事業所は、専用の郵便番号を持つことができます(一部追加条件あり)。
毎月約50件の新しい事業所が登録されていますので、上記条件に当てはまる事業所をお持ちの方は是非検討してみてください。大口事業所個別番号として登録されると、住所を全く書かずに「郵便番号と宛名のみ」で手紙を届くようになります。
郵便番号は毎月更新されています。これは、市町村の合併や新たな大口事業所登録が行われているためです。現在日本郵便が公開している最新版は、09年09月30日更新分です。大口事業所と一般の郵便番号は毎月更新されていますので、最新の情報を確認するようにしてください。
送る時になくてはならない郵便番号、調べるほどに奥が深い仕組みになっています。
郵便番号だけでなく、バーコードや郵便番号枠についても細かい決まりがあります。更に詳しい情報は、日本郵便が公開している郵便番号・バーコードマニュアルをご覧下さい!
参照:
⇒ 郵便番号検索(送料の虎)
2009.10.26
※一週間の検索回数を元に集計